ナンチャッテ銘柄分析: 吉野家の利回り

手探りの株式投資ナンチャッテ銘柄分析


吉野家の利回り

アメリカ牛肉の輸入禁止で、販売の不振が伝えられている吉野家。でも、株価は思ったほど下げてはいない。

まあ、いくつか理由はあるのだろうが、その理由の一つに配当性向が高いことがあげられると思う。(もう一つの大きな理由に、「財務内容がしっかりしているからまずつぶれる事は無い」というのもある。)

吉野家の年間配当は一株あたり3,200円。現在の株価が160,000円近辺だから実に2%の利回りになる。さらに、株主優待で食事券が付いているのでこれを加味したら4%以上の利回りになるケースもある。これはお得。

ここで、株主優待も含めた利回りも計算してみよう。吉野家の株主優待は株式の保有数に応じて次のように配布される。

  • 1?9株 半年後とに3,000円分の食事券
  • 10?19株 半年後とに6,000円分の食事券
  • 20株以上 半年後とに12,000円分の食事券

尚、この食事券は金券ショップで額面の70%くらいで買い取ってもらう事が出来る。また、吉野家は1株単位で売買可能。

これらをもとに、優待券まで含めた利回りを計算してみると、

保有株式数
a
年間配当
b=a×3200
優待券額面
c
優待券市場価格
d=c×70%
実質配当金
e=b+d
実質配当利回り
f=e/(160000×a)
1 ¥3,200 ¥6,000 ¥4,200 ¥7,400 4.63%
2 ¥6,400 ¥6,000 ¥4,200 ¥10,600 3.31%
3 ¥9,600 ¥6,000 ¥4,200 ¥13,800 2.88%
4 ¥12,800 ¥6,000 ¥4,200 ¥17,000 2.66%
5 ¥16,000 ¥6,000 ¥4,200 ¥20,200 2.53%
6 ¥19,200 ¥6,000 ¥4,200 ¥23,400 2.44%
7 ¥22,400 ¥6,000 ¥4,200 ¥26,600 2.38%
8 ¥25,600 ¥6,000 ¥4,200 ¥29,800 2.33%
9 ¥28,800 ¥6,000 ¥4,200 ¥33,000 2.29%
10 ¥32,000 ¥12,000 ¥8,400 ¥40,400 2.53%
11 ¥35,200 ¥12,000 ¥8,400 ¥43,600 2.48%
12 ¥38,400 ¥12,000 ¥8,400 ¥46,800 2.44%
13 ¥41,600 ¥12,000 ¥8,400 ¥50,000 2.40%
14 ¥44,800 ¥12,000 ¥8,400 ¥53,200 2.38%
15 ¥48,000 ¥12,000 ¥8,400 ¥56,400 2.35%
16 ¥51,200 ¥12,000 ¥8,400 ¥59,600 2.33%
17 ¥54,400 ¥12,000 ¥8,400 ¥62,800 2.31%
18 ¥57,600 ¥12,000 ¥8,400 ¥66,000 2.29%
19 ¥60,800 ¥12,000 ¥8,400 ¥69,200 2.28%
20 ¥64,000 ¥24,000 ¥16,800 ¥80,800 2.53%

この試算は、食事券は市価に割り引いているのに配当に関する税金は含んでいなかったりと正確性は欠いているかもしれない。しかし、概算としては良い線だと思う。

変な話だが、1株しかもっていなかった場合、毎年7,400円ずつ株価が下がっていっても損はしないわけだ。

もちろん、アメリカ産牛肉の輸入がオーケーになったら株価が跳ね上がる可能性もある。(実は、これに関しては個人的にそれほど楽観視はしていないのだが・・・・。輸入再開になっても、それほど株価は上がらないような・・・・。)

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