株式会社は会社を所有する権利をばらばらにし、たくさんの人たちに売る事でお金を集めます。そして、お金を出して会社の所有権を買った人のことを株主といいます。ここまでは前の節で説明した通りです。
さて、株主達は何でお金を出して会社の所有権(株)を買うのでしょう?株主達にしてみれば何のメリットもないのに自分の大切なお金を出すはずがありません。何らかのメリットがあると考えるから株式を購入するわけです。
株式を購入するメリットは主に2つあります。
1.配当収入を得ることが出来る
会社の経営が上手くいくと利益が出ます。この利益は誰のものでしょう?当然、会社の持ち主である株主のものです。当たり前ですよね。 年に数回、会社を経営して得る利益を株主に返します。この返ってくるお金を配当金といいます。これが、株式を購入するメリットの一つ目です。
2.株式を別の人に売って儲ける
株式には人に売る事が出来るという特徴があります。会社の決まりとして、人に売る事を制限している場合もありますが、特に制限がなければ自由に売買が可能です。
このとき、株式の値段は売る人と買う人が合意した値段で売買されます。例えば、Aさんは500円で株式を買ったとします、それをしばらくしてから1,000円で転売するというような事も可能なのです。もちろん、1,000円で買いたいという人がいればの話ですが。
このように株式を安く仕入れて高く売るということで儲けることも可能です。
この2つのメリットがあるから株式を買う人がいるわけです。
さて、あなたは次のような疑問をもっているかもしれません。
株の値段はどうやって決まるのか?
配当金はどこで調べる事が出来るのか?
株式会社ならどんな会社でも株を買うことが出来るのか?